ジレンマ、ディレンマ (ギリシア語: δί-λημμα、英語: dilemma) とは、
上記のいずれかを指す。
ひとつめの用法について解説すると、ギリシア語やラテン語においては元々「δί-λημμα」「di-lemma」とは「2つの仮定(前提)」といった意味の表現であり、それらがもたらす障害や問題を意味し、「進退両難」や「板ばさみ」という訳語が用いられることがあり、つまり「二方向のどちらも行けない」、「二方からの相容れない要求によって身動きが取れない」といった表現で言いあらわされるような状態のこと。「抜き差しならない羽目」といった翻訳がされることもある。こうしてディレンマはやがて「窮地」という意味にも使われるようになった。
2つの選択肢がともに受け入れがたいことを比喩的に表現して「ジレンマの角(つの)」ということがある(角は2つで、とがっていて不愉快なことから)。
論理学では「A または B である」「A ならば C である」「B ならば C である」という仮定から「C である」という結論を導くことをジレンマと呼ぶ。
選択肢が3つある場合にはトリレンマ(trilemma)と呼ぶ。